こんにちは。
栃木県小山市のオリエントスタープレステージショップ、
サロンドサセのアキヤマです。
皆さんご存じでしょうか?
この4月に「セイコーエプソン」は子会社である「オリエント時計」を吸収合併、自社に統合しました。
つまり「オリエント時計」は事実上消滅。
オリエント時計のブランドであった「オリエントスター」は
セイコーエプソンの中の1ブランドとして存続する事になりました。
…え?セイコーエプソンて事はセイコー?セイコーのオリエントスターという事…?
いえ違います。セイコーエプソンはセイコーであってセイコーでないというか。
ちょっと分かりにくいし意外と知られていない部分。
文字で説明しようとすると大変なので
その辺りの歴史がどうしても気になる方は、
ご来店の際に遠慮なくスタッフへお尋ねくださいね。
結局どういう事かというと…単純です。
「オリエントスター」はこれからも続いていきますよ、という事です。
その新生オリエントスター!の記念すべき第1作目となるのがこちらです。
「オリエントスター メカニカルムーンフェイズ」

41ミリ径、自動巻で170,000円+税。
こちらの「RK-AM0003S」はプレステージショップ限定モデルで、
ベゼルとリューズが柔らかな色合いのピンクゴールド色めっきで覆われた仕様になっております。
オリエントスターの主戦場は10万円以下、
というイメージをお持ちの方が少なくないでしょう。
そこへきてこの価格帯はどうなんだ?と心配なさる方もいるかもしれません。
少し前に出た手巻きのスケルトンモデルに至っては20万円代中盤でしたしね。
今まで通りのアンダー10万円のクラスと、
それにこの20万円近辺のクラスと2本立てで進めるという事なのでしょうか。
以前は存在したロイヤルオリエントというトップモデルが統合と共に終了してしまったので、
手巻きスケルトンやこのムーンフェイズはロイヤルオリエント無き後のポジションを担っていくのかもしれませんね。
では果たして価格に相応しい造りになっているのでしょうか?
気になるところですよね、見ていきましょう。

まずはモデル名通り、ムーンフェイズ機構が目を引くこのモデル。
オリエントスター初の機械式ムーンフェイズ。
良くムーンフェイスという表記を見掛けますがムーンフェイ「ズ」が正解です。
月齢を表示する機能ですね。
国産機械式時計のムーンフェイズは珍しく、
また海外ブランドを見回しても
10万円台でムーンフェイズを実現している所はなかなか無いのではないでしょうか?
あるよ!との声も聞こえてきそうですが
こちらはそれに加えて、
①表から機械が垣間見えるセミスケルトンを9時位置に。
②パワーリザーブインジケーター(残り駆動時間が分かる扇形のメーター)を12時位置に。
と、オリエントスターと言ったらコレ、
という二つを惜しげもなく搭載しています。
更には
③ムーンフェイズの周りに針で日付を指し示す、ポインターデイトも搭載。
お次は針。
クラシカルな葉っぱ型、いわゆるリーフ針。
スラッと長く、外側の目盛りまで届く針は非常に時間が見易い。
分針に至っては職人が手作業で針の先を文字盤側に向け曲げてまして、
より見易く、を追求しています。
色はこれもクラシカルな青い針。
しかし、以前のオリエントスターの青針より深みのある美しい青色をしています。
これはIPめっき(イオンプレーティングめっき)によって出した色なんだそうで。
コストの安い「青塗り」より高級感があり(今までオリエントはほぼコレです)、
コストの高い「青焼き」に近い質感が得られるという事でしょうか?
いずれにしてもIPめっき、良い仕事しております。
塗りだかめっきだか焼きだかでそんな違うものか気になった方は是非店頭で違いを体感して下さいね!
さて今度は文字盤。
立体感がありますね。
文字盤自体は上品な白です。
そこに黒色のローマ数字、その外側にレイルウェイ型のインデックス(線路のように見える分目盛)と非常にクラシカルな面持ち。
そんな中でちょっと変化球なのが真ん中付近の謎の模様でしょうか。
これはオリエントスターのロゴが整然と並んているという個性的なデザインなのですが…
このデザインや、情報量の多めな文字盤は好き嫌いの分かれるところかも知れませんね。
もっとシンプルが良かった!とか
いやいやオリエントらしくて面白いじゃない!とか。
しかし画像と実物ではこんなに違うかと思う位、随分と印象が違うものですので
これも是非店頭で直にご覧になって頂きたいと思います。

見易さの観点でいうと大切な風防。
これは文字盤を歪みなく見る事が出来るよう、
表裏を球面とした硬いサファイアクリスタルを採用してます。
傷もつきにくく、見易さも抜群。
そして忘れてはいけないムーブメント。

オリエントはずーっと46系という機械を使い続けておりますが、
今回それをベースに大きく進化させてきました。
その名も「46系F7」。
FにはFUTUREとかFINEの意味が込められているそうな。
ぱっと見ただけで今までよりも俄然キラキラ感が増していて、
更に角が面取りしてあったりネジ頭が青かったりと美観向上。
当然それだけではなく精度も上げてきました。
従来は平均日差(1日におけるズレ)+25~-15秒
という数値だったのを
F7はなんと+15~-5秒にまで詰めてきて
より実用性をアップさせています。

実用性という意味では外せないケースの素材。
これもグレードアップしています。
オリエントスターでは使ってこなかったSUS316Lというステンレススチールを採用しています。
恐らく今までは、一般的に良く使用されているSUS304系。
316Lは、より耐腐食性が高い素材であり、永く使うに相応しいのだと思います。
ケースの厚みは13.8ミリ。
決して薄くはないですので腕に載せて
装着感を確かめて下さい!
ちなみに上の画像で見える小さいポッチは
ムーンフェイズ調整用のボタンです。
付属のピンや、先の細い何かで突く形ですね。

非常に摘まみやすく回しやすいリューズ、
考えられた形をしてますのでこれも実機を触ってみて頂きたいです。

ケースと共に腕に触れる部分、革バンドにも注目です。
高級感のあるマット調のワニ革バンドなのですが
手縫いで縫い上げており、尚且つ内側をキツく
外側を緩く縫う事により、
腕によりフィットするようなこだわりの仕上げがなされてます。
職人の手作業ならではの細やかな気遣い。

三つ折れタイプのバックルを採用、
時計を落とさなくて済みますし、革の傷みも軽減出来ますね。
かなり力を入れて開発したんだろうな、という事が感じ取れるこの新モデル。
いくつかポイントを挙げてきましたが
皆さんいかがだったでしょうか?
質感を確かめるなら、うんちくに耳を傾けるより店頭で手に取って頂いた方が早いし確実。
是非栃木県小山市のオリエントスタープレステージショップ、
サロンドサセへお越し下さいませ。
スタッフ一同、ご来店お待ちしております。
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